ショーツ – 魔法の石大作戦

はじめ、短パンかなにかのことかと思いましたが、違って、“短篇集” Shorts という意味でした。映画はその名のとおり短篇集のような構成になっていて、さらにお話の順序が前後して展開されていくので、単純な話なのに見ごたえがある感じに仕上がっています。監督は、ロバート・ロドリゲス。スパイキッズもそうだけど、シン・シティやなんかの合間にこういうファミリー映画を撮るなんて変わった人だなあ。太ってすっかり変なおじさん化したジェームズ・スペイダー、ウィリアム・H・メイシーなどキャストもなかなかおもしろいです。主役の男の子は、新しいスタートレックの冒頭でカーク船長の子供時代を演じているお子さんでした。悪役風なブラック一家は、ジェームズ・スペイダー演じる “カーボン・ブラック” など、それぞれ “ブラック” にちなんだ名前になっているのですが、主人公の同級生で宿敵の女の子はなんと『ヘルベチカ・ブラック』(ヘルベチカは書体名、ブラックはウェイト=太さ)。日本語訳は違っていたけど、主人公に「タイプフェイス!」って呼ばれていました :D
特典は、監督が監督のお嬢さんとクッキーをつくる映像。子ども好きなんですね。
Wikipedia(en)によると監督がスパイキッズ4とシン・シティ2を終えたら、続編もたぶん制作されるだろうとのこと :)
ショーツ 魔法の石大作戦 – Wikipedia

ソーシャル・ネットワーク

一部では映画は事実と違うと騒がれたりしているようだったので、もっとひどい描かれ方をしているのかとおもったけど、そうでもない。これを見てマーク・ザッカーバーグはじめ Facebook 創設に関わった人々に悪い印象を持つ人は少ないんじゃないだろうか。どちらかと言えば今まで Facebook を使ってなかった人も興味を持つような後味。ジャスティン・ティンバーレイクが演じるナップスター創業者のショーン・パーカーだけはちょっと悪役にされているふうだが、まあでも愛嬌ある感じだし、みんなある意味で憎めない普通の人という描かれ方に思えた。年配の人とか家族連れで見に来ている人もいて、Facebook 話題なっているんだなあ、と。
配役よし、音楽良し、たるみ無しで素晴らしいです!ついマーク・ザッカーバーグの Facebook ページをを見てしまいました :)



→ソーシャル・ネットワーク – オフィシャルサイト
スゴイなあ、これ→動画:マーク・ザッカーバーグ vs マーク・ザッカーバーグ(ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグとマーク・ザッカーバーグ本人がはじめて対面する様子)–Engadget

Inception

夢というよくあるけれど難しいテーマを五月蝿く語りすぎることもなくエンターテインメントしながら遠いようで近いような異世界に連れていってくれる。
今、おそらく多くの映画製作者たちが作りたいと思っていて、かつクリストファー・ノーランにしか作れない映画、なんじゃないかなと思った。

ディカプリオは シャッターアイランド のときと似ていなくもないキャラクターを好演していて、そうディカプリオはいつも悪くないんだけど作品に恵まれなかったので、今回はよかった。ほかの出演者もみんなはまっていた。キルショット や つまんなかった G.I.ジョー の中でも唯一光っていたジョセフ・ゴードン・レヴィットや Juno のエレン・ペイジ、渡辺謙も違和感なかった。冒頭からいきなり城の中で老けこんでいたりして不安になったけど :)ダークナイト に続いて今回もハンス・ジマーの音楽が一段と盛り上げている。

最後のシーンで観客からあがった「あっ」という驚きと不安の声が、この映画が成功している十分な証拠に思えた。

インセプション: 公式サイト

行きて帰りし..ホビットの行方

ああ。ギレルモ・デル・トロThe Hobbit の監督を降板することになったらしい。MGM の財政難で撮影が遅れているためスケジュールがあわなくなってしまったようだ。同じくMGMの無期限延期とかなってしまっている 007 みたいにならないといいけど。
プロデューサーを勤めるピーター・ジャクソンによれば、ギレルモ・デル・トロは今後数カ月は脚本の執筆は続けるそうだ。
しかし後任は誰がいいかなあ。

ギレルモ・デル・トロ、映画「ホビット」の監督を降板 : AFPBB News

気違いのお茶会

最近見た映画について。
アリス・イン・ワンダーランド
3Dで鑑賞。ティム・バートンが描く不思議の国のアリスのその後。3Dというとこに過剰に期待すると肩透かしを食うだろうけど、極彩色のワンダーランドは十分に美しい。マッドハッターのファッターワッケンだけでも見る価値あり。ちなみに、

「いかれ帽子屋」という用語の語源は、帽子のフェルトの加工過程に水銀が使用されていた時代に由来すると考えられる。当時の帽子製作において、帽子職人が水銀の蒸気を吸入するのを防ぐことは不可能であった。水銀の吸入を繰り返す内に、体内に残留した水銀は錯乱した発語行為や乱視などの神経障害を引き起こした。また水銀中毒が危険なレベルにまで進行すると、中毒者は幻覚などの精神錯乱の兆候を示すことがあった。—Wikipedia

なんだそうです。ヘレナ・ボナム・カーターの演じる赤の女王はもちろん、アン・ハサウェイの演じる白の女王もかなりおかしい。どちらが治めるにしてもワンダーランドはワンダーランドなんでしょうね。エンディングも綺麗。
アリス・イン・ワンダーランド オフィシャルサイト

タイタンの戦い
3Dで鑑賞。オープニングの宇宙と、オリンポスの神々の足元に広がる地上の世界は綺麗でした。蠍に乗って旅したりするのも面白いけど、いまいち物語にうまく入っていけない。レイ・ハリーハウゼンのストップモーションを使用した1981年の『タイタンの戦い』をもう少しシリアスで現代的な映画にしたかったのだろうけど、うまくいかなかったようです。魔法使いは好きなタイプのキャラクターなんだけど出てくる映画を間違えたようなちぐはぐな感じになってしまっている。ハリーハウゼンの完璧なデザインに対向できるとすれば、WETAギレルモ・デル・トロじゃないかな。ブーボーをもっとフューチャーすべきでした :) 同じ神話を題材にした映画なら『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のほうが楽しめるのでは。
映画『タイタンの戦い』オフィシャルサイト

シャッターアイランド
なんていうか、ミイラ取りがミイラ的な、幽霊の正体見たり的なオチはやっぱりな感じがして残念。原作とは違うらしいラストでの主人公の選択が救い。謎解きうんぬんはともかく重厚で見ごたえのある映画だと思います。緊張感を盛り上げる音楽も印象的。スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』や『アイズ・ワイド・シャット』でもその音楽が使用されているリゲティ・ジェルジュの曲も使われていました。ところで、英語のサイトなどでは Gyorgy Ligeti (ジェルジュ・リゲティ)と表記されているのですが、ウィキペディアでは Ligeti György Sándor と書かれています。前にハンガリーでは日本人と同じく苗字が前にくると聞いたことがあるので、正式にはリゲティ・ジェルジュということなんでしょうね。
YouTube – György Ligeti – Lontano
映画『シャッター アイランド』公式サイト

Particularly Bad?

3時10分、決断の時(原題:3:10 to Yuma)
日本語タイトルもっとなんかないかな。1957年のリメイクだそうです。昔のは観ていませんがキャストもはまっているしオリジナルにもひけをとらないんじゃないだろうか。
主役の2人はもちろん、ラッセル・クロウの部下を演じるベン・フォスターやクリスチャン・ベイルの息子役のローガン・ラーマンもいい。ちなみに息子の新作はパーシー・ジャクソン。そして原作は小説がたくさん映画化されているエルモア・レナード。初期の頃は西部劇をたくさん書いていたそうです。高校生のころ何作か読んだけど知らなかった。でも憎めない悪党で、らしい。
ときおりまじる昔っぽいカットもくさ過ぎず恰好いい。西部劇としては近年稀なヒットになったそう。西部劇が苦手な方もラッセル・クロウが苦手な向きも観てない方はぜひ。

その土曜日、7時58分(原題: Before The Devil Knows You’re Dead)
日本語タイトルもう少しなんかないかな。監督はシドニー・ルメット。80才を越えてこの作品、すごいなあ。フィリップ・シーモア・ホフマンはもう一個アカデミーあげたいくらい。場面が切り替わるときに、ガガガッって引っかかるような古いんだかなんだかわからない演出もなかなか味わい深い。悪魔に見つかる前に。

ラブリーボーン

(監督:ピーター・ジャクソン キャスト: シアーシャ・ローナン, マーク・ウォールバーグ, レイチェル・ワイズ, スーザン・サランドン, スタンリー・トゥッチ 原作: アリス・シーボルド Executive Producer:スティーブン・スピルバーグ)

スージー役のシアーシャ・ローナンがラブリーなピーター・ジャクソン監督最新作。
じっくり見られる作品でいいところも多いのですが、ピーター・ジャクソンならもっとできるはず、と思ってしまった。スーザン・サランドンがどこかで “失敗しても面白い失敗になるはず” といったそう…うーん。でももう一度観たいと思える作品です。
連続殺人犯を好演(?)したスタンリー・トゥッチがアカデミー賞にノミネート。そして音楽がいいなとおもったら、Brian Eno でした。いつもちゃっかり出演している監督、今回はカメラ屋さんで8ミリのぞいてました。巨匠!星2つ、です。

映画「ラブリーボーン」公式サイト

Dr.パルナサスの鏡

ヒース・レジャーの遺した夢をうんぬんといっているのはどうかなあ。
ジュード・ロウが出ているあたりの鏡の中でのシーン、(ロシアンマフィアを警察官になろうwe love violence〜 と勧誘するも失敗しイギリス警官風クリストファー・プラマーの巨大な頭が舌をぶるぶる回して飛んでいく)とかモンティ・パイソンな感じで大好きだけど。終盤はちょっと弱くなってしまった感じ。代役も悪くないが最後のコリン・ファレルのとこなんかやっぱりヒース・レジャーで見たかった。
でもテリーさん次もお願いします。

ジェイムズ・エルロイ – BLOOD’S A ROVER

ジェイムズ・エルロイの新作BLOOD’S A ROVERが発売されるよう。BLOOD’S A ROVERは、アンダーワールドUSA3部作のラストということらしい。エルロイの作品はアメリカン・タブロイドまでだいたい読んでいたのだけど、The Cold Six Thousand(邦題『アメリカン・デス・トリップ』)は未読のまま。新作の日本訳はまださきだろうから今のうちに読んでおこうかな。

さてブラックダリア映画版は不完全燃焼だったと思うが、個人的にエルロイの作品中一番好きな White Jazz も映画化されるようで、監督には、ナークスモーキン・エースのジョー・カーナハン、脚本には前述のジョー・カーナハン監督作品や 大いなる陰謀消されたヘッドラインなどのマシュー・カーナハンが予定されている。

Public Enemies : New Deal typeface

Public Enemies の予告編。タイトルに使用されている New Deal 書体は Works Progress Administration(公共事業促進局) のニューディール政策期のポスター(しばしばプロでないデザイナーによって作成された)から着想を得たそうだ – viaCreative Review – New Deal typefaceGotham の話も思い出すが、タイプデザイナーでない人がデザインした書体はときどきゴリゴリした独特の魅力を持っていて格好いい。

Apple – Movie Trailers – Public Enemies – International Trailer

9 – trailer

Tim Burton と ナイトウォッチ、Wanted の Timur Bekmambetov共同プロデュースによる Shane Acker 監督作 9 。キャストは、Elijah Wood, John C. Reilly, Jennifer Connelly, Martin Landau, Christopher Plummer and Crispin Glover。音楽はDanny Elfman。世界が終わり人間が消えたあと、目覚めた 9 。なんとも愛くるしいキャラクターが飛び回ってます!

(09年9月9日公開)

Apple – Trailers – 9
9 – official site

エリック・ゾンカ『Julia』

Tilda Swinton in JULIA, a Magnolia Pictures release.  Photo courtesy of Magnolia Pictures.

Tilda Swinton in JULIA, a Magnolia Pictures release. Photo courtesy of Magnolia Pictures.

いまいちばんかっこいい女優なんじゃないだろうかと思うティルダ・スウィントンの新作 Julia 。監督は 天使が見た夢 La vie rêvée des anges のエリック・ゾンカ。 天使が見た夢 がよかったので、新作がでないなあと思っていたら忘れた頃に。1999年に さよならS / Le petie voieur という作品があるようですが見逃してました。
Julia ではティルダ・スウィントンがアルコール依存症のジュリアを演じる。

YouTube – Julia Official HD Trailer Starring TILDA SWINTON
Magnolia Pictures :: Julia – Film Details.

The Boat That Rocked

The Boat That Rocked (監督リチャード・カーティス 出演フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ他) 予告編。これはおもしろそう。

The Boat That Rocked – A New Comedy from Richard Curtis – In Cinemas – April 1
Apple – Movie Trailers – The Boat That Rocked

フランシス・フォード・コッポラ “Tetro”

Tetro (監督・脚本フランシス・フォード・コッポラ、出演ヴィンセント・ギャロ他)の予告編
モノクロでなんかいい感じ。

カンヌ監督週間に、コッポラや諏訪敦彦作品が登場: AFPBB News
Tetro: Official Trailer – YouTube
Francis Ford Coppola | Tetro | Official Movie Site

『グラン・トリノ』クリント・イーストウッド

Lecter 博士も絶賛グラン・トリノ 。不覚にも泣きそうになってしまいました。
食わず嫌いなのかもしれませんが、私はすべてのイーストウッド映画に触手が動くわけではなくて、劇場で観るのは トゥルー・クライム 以来。でもクリント・イーストウッドはちょっと祖父に似ているので好きです。今回の役は、頑固なところとか性格まで祖父に似ている。(一応言っておきますが私は祖父に顔かたちは似ておりません :)
エンディングで流れる Jamie Cullum のGran Torino。映画では冒頭をイーストウッドが歌っていたと思います。

映画『グラン・トリノ』オフィシャルサイト
Jamie Cullum – 日本オフィシャル MySpace

おとしまえ

紹介だけしてほったらかしな映画の感想を書いてみよう。
ワルキューレ (監督:ブライアン・シンガー 主演:トム・クルーズ)。
ヒトラーの乗る飛行機が着陸してくるシーンなど格好いいし、史実に忠実らしいロケーションなど観るべきところも多い。キャストもみんなわりといい仕事をしていると思います。ただ、ケネス・ブラナーやトム・ウィルキンソンがどんなにいい演技をしても、どうしてもドイツ人には見えません。そんなこと分かりきっているし、わざとかもしれませんが、どうも雰囲気が出ない。シュタウフェンベルク大佐が失った右腕をあげて敬礼するシーンなど決めるべきところが決まらず映画はずっと低空飛行を続ける。トム・クルーズも悪いわけではないのだれけど、この役はちょっと似合わなかったかな。シュタウフェンベルク夫人役のカリス・ファン・ハウテンの実際のパートナーであるセバスチャン・コッホがシュタウフェンベルク大佐を演じた オペレーション・ワルキューレ が観たくなってしまった。

スウィーニートッド

DVD で『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(監督:ティム・バートン, キャスト:ジョニー・デップ, ヘレナ・ボナム・カーター他)を観た。
ミュージカル調(というかミュージカルか)に騙されてぼんやりしていると、血がだらだら流れます。ジョニー・デップがカミソリで喉をかき切り、ヘレナ・ボナム=カーターがおいしいミートパイを作る。カリブの海賊やチョコレート工場が出てくると思って小さなお子さんが見たら泣いてしまうかもしれませんが、『シザーハンズ』くらい傑作。これは映画館で観たかったなあ。
この間『ビッグ・フィッシュ』をまた観たのだけど、年をとったせいか :) 数年前公開時に観たときよりも感動した。
ティム・バートン x ジョニー・デップの次回作『不思議の国のアリス』も楽しみだ。

WATCHMEN

この忙しいのになにやってるんだ(言われる前に書いときます)。ウォッチメン を観ました。もっとスピーディな展開を予想していたが、ゆっくりたっぷりの 160 分。ま、客席はガラガラでした :) なんかテレビドラマみたいな日本映画ばっかりでなくてもっとこういう映画を…観て…ほしいなあ。そのあんまり人気ないと公開も短くなったりするし。
原作のコミックは Amazon でなか見できるので観てみたら映画は原作をかなり忠実に再現しているんですね。今品切れみたいだけど、4月に重版がでるそう。
ちょっと違うけど、アルフレッド・ベスターの『虎よ虎よ』などのように突き詰めるところまで突き詰めていこうとする作品はおもしろい。
いろんな意味で激しいので中学生以上向け :D

Amazon.co.jp: WATCHMEN ウォッチメン: アラン・ムーア(作)/デイブ・ギボンズ(画)

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